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2008年12月24日 (水)

今更ながらパチューカやメキシコサッカーから強さを考える

CWCでは、私はパチューカに期待してました。

パチューカ、すなわちメキシコサッカーが大好きなのです。

今回のパチューカは初戦こそ、アフリカ代表アルアハリに

延長を戦って逆転での4-2勝利でしたが、

南米代表リガ・デ・キトに0-2で敗戦、

3位決定戦もガンバ大阪に0-1で敗戦と残念な結果に終わり

ました。

勝負事にタラ・レバは禁物ですが、

では、もしあと気温が5度高ければ?

もし10度高ければ?

もし30度を超える気温の中で戦ったなら?

あるいはピッチがデコボコの状況で戦ったなら,

北京オリンピックのようなボコボコピッチでパスサッカーを封じ

られたなら、

パチューカではなく初戦負けのアルアハリはこの結果で終わっ

たんだろうか?

自分にはそういう疑問があるのです。

そのサッカーが培われた土壌というものがあります。

プレミアリーグのあの縦に速いサッカーは、

守備ブロックで守るマンUはやや例外で、

それほど当てはまりませんが、

プレミアならではの鬼のようなプレッシングサッカーが培われた

土壌には、気温低めのイングランドの気候に、

整備されたグランドがあるからこそだと私は思ってます。

ならメキシコはどうか?

沖縄のような亜熱帯気候で気温の高い土地柄、

しかもメキシコリーグは資金が潤沢で、

ピッチも程よく整備された環境。

以前に書きましたが、気温の高い地域に住む人種は、

廃熱効果の為に体積が小さくなる傾向、

すなわち小柄になりやすい傾向があります。

体積は3乗、面積は2乗、

それゆえマスが大きくなる程体積に対する表面積が小さくなり、

廃熱効果は落ちる。

だから寒い地域、例えばヨーロッパの白人は暑さに弱く、

大柄ゆえ熱を逃さず、寒さに強い傾向がある訳で、

特に北欧スゥェーデンなんかは大柄な人が多い。

同じくアルプスの麓ドイツなんかも大柄な人が多いのかなと、

逆に蒸し暑い日本に住む日本人は小柄な上に、

蒸すからこそ、汗腺も多い汗をかきやすい感じになるかと。

そういう意味でメキシコ人も日本人と同じようなサイズで、

以前からメキシコサッカーを日本サッカーの参考にすべきだと、

そんな意見も多く聞かれます。

そんなメキシコのサッカーですが、

ここにメキシコ代表に関する面白いデータがあります。

日付      場所         得点結果   大会名

27-Jun-07   Puerto Ordaz, VEN    2-0   Brazil コパアメリカ

19-Jun-05   Hannover, GER.    1-0   Brazil   ドイツコンフェデ

18-Jul-04   Piura, Peru    0-4   Brazil           コパアメリカ

27-Jul-03   Mexico City   0-0+  Brazil         ゴールドカップ

(PK戦勝ち)

13-Jul-03   Mexico City    1-0   Brazil        ゴールドカップ

30-Apr-03   Guadalajara, Jal      0-0   Brazil

(ドロー)

7-Mar-01   Guadalajara, Jal      3-3   Brazil

(ドロー)

4-Aug-99   Mexico City        4-3   Brazil  メキシココンフェデ

1999年以降の代表対決で、

メキシコ代表はブラジル代表セレソンに、

PK勝ちまで入れれば、5勝1敗2引き分けの勝ち越し!!

立派に北中米カリブの雄といえる戦績であり、

我らが日本代表との対戦でも、

5-Feb-00   Hong Kong, Chn  1-0   Japan    カールスバーグ

16-Jun-05   Hannover, GER. 2-1   Japan   ドイツ・コンフェデ

2勝0敗!

また同じアジアの雄イラン相手にも、

2-Jun-07   San Luis Potos・ MEX. 4-0   Iran

11-Jun-06   N・nberg, GER.   3-1   Iran  ドイツワールドカップ

9-Jan-00   Oakland, Cal          2-1   Iran

3勝0敗と圧倒!

こんな結果を残しているのです。

例えブラジル相手でも、

低い位置からしつこい程ショートパスを繋ぐサッカーであり、

ボールをキープし、

ポゼッションで有利になろうとするサッカーを展開するのです。

もっともブラジルにしてみれば個人技を世界相手に誇ってきた

のに自分達以上に個人技を押し出してくる、

お株を奪うようなメキシコがやりにくいというのもあるかと、

アルゼンチン対メキシコではどうか?

アルゼンチン相手でも人を食ったようなメキシコサッカーは

同じです。

ただしアルゼンチンには分が悪い。ブラジルと違ってガツガツ

当たりに来て、個人技を殺されるところがあるからで、

ガツガツ当たりに来る相手、アメリカや韓国、オーストラリア、

アルゼンチンなどには分が良くない結果に…。

翻って、日本代表がドイツコンフェデで戦った時、

気温は30度を超える暑い初夏の時期でしたが、

約65%のポゼッションで繋がれ、

奪うために激しいプレスをかけ続ける日本代表の足が、

ずっとボール支配され、

プレスをかけ続ける事で少しずつ止まり、

後半に完全に足が止まったところを連続失点、

逆転で負けた展開でした。

今回のガンバとパチューカの戦いでも約65%ポゼッションされ

たガンバですが、ガンバは最後までバテなかった。

奪ってからの速い攻撃でパチューカを蹴散らしました。

ガンバの勝利にケチをつけようというのではありません。

しかしもし、

冬ではなく、これが夏場や早秋の大会ならどうなのか?

恐らくガンバは日本代表対メキシコ代表戦と同様に、

バテて足が止まったのではないかと、

そんな事が予想されるのです。

CWCでの対決では、

ガンバがせめて45%ぐらいまでポゼッションできるなら、

どの季節で戦ってもガンバが優勢だろうと、

私はそんな事を感じるのです。

ポゼッションしながら相手の体力をボディブローのように奪うやり

ようは、実は亜熱帯のメキシコという土地が育んだサッカーなん

だろうと、

高温の環境で相手の体力を奪う事に特化してボールを小さく

繋ぎ、自分達は体力消耗を抑え、廻すサッカーが誕生した、

そう思うのです。

そう考えると高温下の夏なら、

マンUですら負ける可能性が充分だと!

ちなみにメキシコサッカーをたくさん見てると解りますが、

低い位置からパスを繋ぐので、低い位置でパスカットされ、

あっけなく瞬殺で失点するモロさが常に同居しており、

だから簡単にジャイアントキリングも起これば、

逆にあっけない笑いそうな負け方もあって、

国際大会ではトップになかなか成れないという結果に

なりがちなのです。

まぁそこが憎めないところでもあるのですが、

では世界一のリーグを持つイングランド代表が、

何故ワールドカップになると立派な成績を残せなかったり、

素晴らしい戦いぶりが影を潜めたりするのでしょうか?

私はこう思います。

ワールドカップはシーズン終了後の初夏に行われる為、

普段プレミアで見せる縦への速さは、

あれは冬の低い気温だから続けられるもの。

まして白人は前述のように暑さに弱い。

タメのない常に全力のイングランドサッカーは、

それゆえ炎天下の戦いに弱いのではないかと。

では今回のアフリカ代表のクラブ、アルアハリのサッカーとは

何か?

まだまだピッチがデコボコで整備が行き届いていないアフリカ

という土地柄、

ならばパスサッカーはやりにくい、

個人でボールを運べる能力、

すなわち身体能力で勝負する割合が大きいかと、

精度の低いアバウトな展開でも、

個人の運動能力でなんとかしてしまうのがアフリカンサッカー、

恐らくそんなサッカーが普段から行われているのではないかと、

ならばそのデコボコのピッチで戦った時、

マンUはアルアハリに簡単に勝てるのか?

デコボコなピッチゆえ、

パス回しを封じられ、走る速さも封じられ、

ならば結構互角になるのでは、そんな風に思うのです。

そういえばイタリアのカテナチオも粘土質の地盤で、

走ると疲れる土壌でありピッチが重い、

だから攻撃サッカーに向いてないから、

守備的なサッカーが出来上がったのではないか、

そんな事を感じるのですが…。

では日本のクラブは、

日本の代表はどんなサッカーを目指すのか?

どんなサッカーを醸成すればいいのでしょうか?

日本の気候、日本の土地を活かしたサッカーはまだ出現して

いないと感じます。

世界の流行をいくような速いサッカーだけで良いのか?

日本の真夏の蒸し暑い気候下でリーグを戦っているゆえ、

速さだけではなく、メキシカンサッカーのように繋ぎやタメで

相手を振り回す、疲れさせる個人技のサッカー、

速さより遅行のサッカーも必要ではないかと、

暑い夏のサッカーに寒い冬のサッカーも出来る、

小柄な体格ゆえにするサッカーを育んで欲しい、

見つけて欲しい、そんな事を願うのです。

ちなみにワールドカップが行われるのは夏です。

ならば今回のメキシコサッカーは充分取り入れる必要があるの

では、常々そんな事を考えてきました。

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コメント

weed爺~!メリークリスマス♪
バチューカのGKすごかったね。あそこまで上がってくるか?最後だということで気合い十分だったのかな?
このにわかもメキシコサッカーには注目していたぞ!
お国柄や文化や歴史や体格や地域性までからんでくるからサッカーは面白いですね。
ふ~みんいち押しのバルサも頑張っていてご機嫌な毎日です。
爺もあと一週間、ラストスパート頑張ってね~。
もう極悪犯に間違えたりしないから安心せよ!
いつもながら奥深いサッカー考察、勉強になりました!へたなサッカー雑誌めくるよりよっぽどためになるど~~!
また来るね。

投稿: ふ~みん | 2008年12月24日 (水) 08時24分

マドモワゼル・ふ~みん!メリークリスマス♪

今日はそういえばイブでしたな。
ふ~みん、もしやイケメン相手に夜のオフサイドトラップをかけてたり…(以下略)

>バチューカのGKすごかったね。あそこまで上がってくるか?最後だということで気合い十分だったのかな?

そうでした、そうでした、コンドルは飛ばず!だったか。

>このにわかもメキシコサッカーには注目していたぞ!

フッ、さすがと言っておこうか…、

>お国柄や文化や歴史や体格や地域性までからんでくるからサッカーは面白いですね。
ふ~みんいち押しのバルサも頑張っていてご機嫌な毎日です。

そういえばホナウジーニョ追いかけてミラニスタになるのかと思えば、バルサに留まったんですな。
リガ・エスパニョ~ラが好きなら、バルサがすきなら、
当然メヒコもチェックです。
ところで、バルサ去年よりエエ感じ、こりは楽しみですなぁ。

>爺もあと一週間、ラストスパート頑張ってね~。

ありがとう、さすがええタイミングできますなぁ、
頑張るわ。
ところで今仕事の中休みで書いてます。
なんか久々にふ~みんのコメント見ると癒されるなぁ(しんみり)
以前は逆だったのにね、だはは。

>もう極悪犯に間違えたりしないから安心せよ!

えっと、どの話だったっけ、まあ・いいか、
とりあえず了解すますた!(敬礼)

>また来るね。
ほほ~い、待ってるね~!
では!


投稿: weed | 2008年12月24日 (水) 10時21分

こちらにも、おじゃましマンソ。

メキシコサッカーの話はよく聞いてはいたんですが、実際見たのは、パチューカが初めてでして。

fumingさんのようにチェックしてはなかった・・。

しかし、パチューカは潔いほどにショートパスでつないできましたねー。そこに右サイドから重戦車ヒメネスが突っ込んでくるってのは、面白かった。
リガ・デ・キトの鉄壁のサイドもヒメネスの突進は止めらんなかったものね。あの強さというか、ボディバランスはすげえっす。G大阪戦で精彩を欠いていたのが残念です。

南米とはいえ、エクアドルのリガ・デ・キトのお手本のようにサイドに追いやってSBとSHで挟み込む守備。なんか今期の山形の劇強化版を見てるようでしたわ。あの両SHの運動量は高地トレーニングのたまものですかね・・。マンソの溜めからのパスは、カウンターの刃でした。パチューカVSリガデキトは試合は荒れたけど、自分的には一番面白かったな。

そういや、日本はメキシコを参考にすべきってよく聞きますね。しかし、どうしたらいかなんて、わかんなくって。
答えを求めるでもなく、ただ、試合を面白がって見ていけば、なにかしら見えてくるものがあるかしらと。

風土や人種(語弊はあるが)の特徴を生かしたやりようってのはあって当然ですわね。そうでなくっちゃ、おかしいですもんね。西洋では石やレンガの家、日本には木の家が発達したように。

投稿: HemRock | 2008年12月27日 (土) 01時48分

こちらでも、こんにちはHemRockさん。

>メキシコサッカーの話はよく聞いてはいたんですが、実際見たのは、パチューカが初めてでして。

パチューカの場合、ヒメネスのようなメキシコ外の選手がいますが、
代表のように純度の高いメキシコの戦いはむちゃくちゃ面白いですわ、Youtubeとかでご覧下さい。
日本代表より小柄で、テクニックオンリーのサッカーですから、
ブラジルよりもテクニシャンサッカー!
失点のしかたとかも、なんじゃそりゃ?!が多いですが、
攻撃がともかく楽しいのです。

>G大阪戦で精彩を欠いていたのが残念です。

初戦が延長で短期間に3試合というのは、
監督も語ってましたが、少々不公平かなと思うのです。
ガンバ戦ではキト戦より、疲れて重い印象でした。

>南米とはいえ、エクアドルのリガ・デ・キトのお手本のようにサイドに追いやってSBとSHで挟み込む守備。なんか今期の山形の劇強化版を見てるようでしたわ。あの両SHの運動量は高地トレーニングのたまものですかね・・。

そういえば本文で書き忘れましたが、
メキシコシティもキトに負けない高地なんです。
メキシコ全体では亜熱帯気候中心で、かつ高地だから、
ああいう相手を消耗させるサッカーになったのかと。
逆にキトは仰る通り、
そうです、どこかに似てると思えば山形だ!
基本に忠実に真ん中はブロックで守って、
サイドはSBとSHで挟んで、
なにやら南米的な印象の薄い、オーソドックスなサッカーでした。
ただ日本・低地・冬の季節で、
その条件ではマンUに勝てる武器が見当たらず、
ストロングポイントを余り見出せなかった感想です。
マンUとやるならキトの高地でやれば結果が面白かったかもですね。

>そういや、日本はメキシコを参考にすべきってよく聞きますね。しかし、どうしたらいかなんて、わかんなくって。
答えを求めるでもなく、ただ、試合を面白がって見ていけば、なにかしら見えてくるものがあるかしらと。

アジアカップのオシムにもヒントが、
酷暑の環境で、ポゼッションで相手を疲れさせ、
自チームの体力の消耗を抑えようとした…、
あの戦い方はパスを回してるだけで、
少しも効果的な攻撃ができなかったみたいな、
今でもそういう批判的意見を目にしますが、
ボールを失わないサッカーは35度以上の環境では、
クレーバーなやり方だったと、
結果は残念でしたけど、
間違いではなかったと思うのです。
あのやり様もメキシコの戦いと同様、
厳しい環境に対応する為かと。
30度を超える夏のJのナイターでも、
そういうポゼッション中心でウダウダする内容があっていいんじゃないかと、私はそう思うんですが。

>風土や人種(語弊はあるが)の特徴を生かしたやりようってのはあって当然ですわね。

人種という言い方は私も語弊があるような気がします。
ただ、人種という言い方に、
自分はネガティブな印象がなく、
むしろ多様性という意味でポジティブに捉える感性なもので。
疫病が流行った時に遺伝子的に同一性が強ければ、
全滅の憂き目に遭いやすい。
93年にササニシキはひどい目に遭いましたが。(←あまり関係ないですが?!)
多様性こそ種族の繁栄に繋がる、
自分はそういう考え方なんで、
その風土に育まれた人という意味で、
リスペクトもし、
そこにあったやりようはあって然るべきだと思うのです。
山形の冷やしシャンプーは大ありだとリスペクトしちゃいます(笑)。

投稿: weed | 2008年12月27日 (土) 10時40分

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