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2010年4月20日 (火)

オシムさんと関塚さんの対談を見てて・・三角形とダイヤ その①

自分はサッカー大好きですが、残念な事にサッカーの経験者

ではありません。

いつもブログで偉そうに能書き書いてますけど、サッカーの専

門書とかもほんとは読んだ事ないのです。

それでも、恐ろしくたくさんサッカーというゲームを見てきたの

で、戦術に関しては気付いた事が今まで山ほどあります。

オフト監督の時代、マスコミを通じて知ったのですがオフトさん

が選手に三角形を作れと指示してました。

なぜ三角を作るんだろう?すごく疑問でした。

それ以降サッカーを見るときは必ず、選手が作り出す三角形

の幾何学模様がどこに出来るかを注目して、できるだけピッチ

全体を見ようと意識してサッカーの試合を見てきたのです。

テレビ画面ですからピッチ全体は見渡せません、想像力も併

せて普段のサッカーを見るようにしてきました。

ピッチ上の模様探しのせいか、

自分は選手の名前がなかなか覚えられないような気がしてま

す。

そんな素人の自分ですが、なぜ三角を作れとオフトさんが言っ

たのか、今では自分なりに色々と理解できるようにはなりまし

た。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

つい先日、オシムさんと関塚さんの対談をスカパーで見てた

のですが、オシムさんが関塚さんに三角の作り方を紙に書い

て示していたのを見て、自分の考えはほぼ当たりだったと確

信を持ちました。

三角形をピッチにどれだけ作れるか?どの局面でどんな特徴

の選手によって作るか、それを見てるとそのチームが強いの

かどうか、戦ってる2チームのどちらがより強い戦術の整備さ

れたチームなのか、それがよく解ると感じてます。

監督の力量もなんとなく感じられます。

多分間違ってないであろう、私のサッカーにおける長年見てき

た研究レポートの発表のような、今回はそんな記事を書こうと

思います。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

まずは守備における三角形です。

Photo

シンプルですけど、これが守備における1つのブロックと考え

られるのだろうと思います。

ここに到る過程は、相手ボールになった瞬間↓

Photo_2

その相手ボールホルダーに最も近い選手が相手の前に入っ

て対峙したりリレイします(リレイ・・遅らせる)。

マークしてる選手を掴まえるならマンツーマンの守備、近くに

いる選手が誰彼関係なく相手ボールホルダーを見るならゾー

ンという事になります。

そして対峙した選手の斜め後方の位置に2人の選手がカバー

に入るわけです。

Photo_3

三角で構成されたこの守備ブロックは、試合を見てるとボール

ホルダーにとってはかなりやっかいなようで、

ドリブルで縦に突破しようと思ってもAとB、あるいはAとCに

挟まれ、残りの1人がさらにカバーに入るため、ほぼ間違いな

く潰されます。縦パスを出そうと思ってもAかBかCいずれか

の守備選手にパスのボールが当たったりカットされる為、

攻撃を寸断される事になります。

マンチェスター・ユナイテッドの試合やイタリアセリエAではこの

三角形ブロックによる守備が頻繁に見られます。

日本代表でもオシムさんがこの形を頻繁に作らせる動きを教

えており、この三角の形はかなり強固なブロックなのです。

では、縦にはいけないのでボールホルダーの選手が横にパス

したらどうでしょう↓

Photo_4

下手な絵だわ(笑)w

今度は横パスを受けたボールホルダーに対し、守備側で先

ほどまで斜め後方のカバーをしてたBが上がって対峙し、

Aの選手が今度はBの選手の右斜め後方でカバー役に、

その頃には自陣に戻ってきた選手DがBの左後方をカバーし

てB・A・Dで新たなトライアングルを作る事になるわけで、

左方向への横パスが出たので、守備ブロックも左へ全体がス

ライドして守る形になり、このブロックの守備は強固なままで

あります。

彼らは2列目の選手で、その時後ろの最終ラインはどうなって

るかというと、

Photo

こんな感じになってると思われます。

見ての通り三角がたくさんになるよう間にポジションを取る訳で

す!

縦のパスはカットされ、ドリブルは簡単に潰す事ができる形、

守備ブロックの三角は非常に強固な守りと言ってきましたが、

ボールホルダーに対峙してる部分は見ての通り縦のダイヤ

型にもなってる訳です。

パズルのように見れば三角形2つの横型ダイヤもたくさん出来

ており、この守備の形では三角&ダイヤの幾何学模様がたくさ

ん見られる訳です。

自分はこのブログを書いた初期の頃、サッカーは守備も攻撃

もその理念は表裏一体で同じなんだという考えを書いた事が

あるのですが、

守備ではこの三角を↓

Photo_2

逆に攻撃でパスを繋ぐには、複数の受け手がいる、

すなわち選択肢が複数あるこの形の三角形が基本形だと

言えます↓

Photo_3

サッカーでは攻守交替の局面、局面において、

攻守いずれも三角を作るように選手がポジションを取らなけれ

ば円滑にプレイが進まないと、自分の観戦経験からそう感じ

るのです。

ただし同じ三角でも、攻撃の時は一辺がより大きくなるよう

イドに拡散して、大きな三角形を作ります。

守備の時は人的密度を維持する為、小さく収縮して、三角は

小さな三角形になります。そういう違いはありますが、

なにかしら三角を作るのは同じです。

岡田某監督が攻撃のビルドアップ時に最初ラグビーからヒント

を得たとかいって接近・展開とか標榜してましたが、

小さな三角形をビルドアップで作るなんて、基本が間違ってると

言えます。左右のパスの受け手には当然マークがつきます。

その受け手2人間の距離が大きくならないと2人についたマー

クは分散されず、受け手2人の真ん中へ縦パスや持ち上がっ

てのドリブルもやりにくくなります。

ビルドアップ時に敵味方で人が多いとシンプルな組み立てが

出来ません。

初歩の基本を知らないのでしょうか岡(以下略)監督??

あの方は相当おかしな事を標榜してたと感じた自分でありま

した。

話戻って、今度は守備で三角を描くポジションを取っても、

それが小さな三角でないと、上の逆でスペースが空き、

今度はその隙間に相手が裏への縦パスを入れてくる訳で、

選手間の距離は大切なんだと自分は感じます。

そしてピッチのいたるところで3人構成のトライアングルが出

来るという意味は、いたるところにバイタルのある3人の選手

がいるという意味であり、局面ごとに3人による数的優位を作

れるという事であります。

それは監督が選手の配置の工夫や合理的戦術を取った時に

効率良く数的優位を作れた、作りりやすかったという事で、

自分の観戦経験上、こういった数的優位をピッチの到る所で

作れるチームは間違いなく強いチームでありました。

昨年大分にポポビッチが就任した時も、ポポビッチは選手に三

角及び、後述のダイヤ型を作らせようと、その為に選手がどう

動けばいいか指導してるように見え、それはオシム就任時と

そっくりで、大分の終盤の躍進を自分ははっきり予感したもの

です。

話を戻して、上の方の図にある守備配置の形は↓

Photo_4

Bの選手が前に出ていなければ、

守備ブロックの基本形は次の形であり↓

Photo_5

4人×2列のラインで構成されています。

そこから1人がボールホルダーに対峙する為前に出て、

スペースが空かないよう周りが連動したのが2つ上の

形なんだという事です。

この4人×2列の守備を最初に見たのは、すなわちやり始め

たのは、自分の記憶ではイタリアのアリゴ・サッキのゾーンプ

レスではなかったかと思います。

ゾーンプレスは4人×2列の8人が、攻めるのにラインを上げる

時も、守るのに下げる時も、8人が2列で一塊になって、

一緒に上がり下がりしてた記憶が残っています。

上下動しながら、さらに上のような1人が前に出て対峙する守

り方を見せてました。

連帯責任のように全員が一緒に動くので、ものすごく失点が

少なく強固でしたが、後半疲れて動けなくなる選手のところ

から穴が空きだす欠点もある戦術でした。

それでも15m~20m程度の狭い間隔で、

帯状になった2列の選手が8人一緒に行動するのは画期的

な戦術の印象が残りました。

ただ8人が一緒に動くという事は、足元から足元へのパスば

かりとなり、規律が乱れてしまうのでフリーランも殆どなく、

攻撃ではやたら点が入りにくかったFWの個人技まかせだっ

た記憶も残ってます。

色々問題点も多かったこの4人×2列の守備ブロックで守るや

り方はその後アレンジされていき、現在もプレミアのマンUとか

Jならモンテディオ山形とか、リーグではセリエAやブンデスの

チームで良く見られる守り方ですし、どのチームでも何かしら

三角の守備ブロックを作るぐらいは完全に基本であります。

色々前置きが長かったですが、

ではこの三角の守備ブロックを攻略するにはどうすればいい

のでしょうか?

Photo_6

図の通り縦パスはカットされ通らないし、

ドリブルは挟まれて潰されます。

それは間口の狭いところを通そうと、あるいはドリブルしようと

するからで、次のようなやり方ならどうでしょう。

Photo_7

AとBの選手の間を三角形の一辺と見なせば、

その辺に沿って斜めにボールホルダーは一度平行に走り、

その後AとBの選手の間から、今度は逆の斜めにパスを出し

たり、ドリブルを仕掛けたり、

赤い選手は斜めに動き、逆斜めにパス及び突破するので、

菱形の動きに見て取れます。これをダイヤゴナルの動きとい

い、ダイヤゴナルのパスといいます。

おそらく最近のサッカー中継では良く聞く言葉のはずです。

ダイヤゴナルな動きは相手の守備ブロックを突破するために

必要になってくるわけです。

でもせっかくダイヤゴナルにパスを出しても、そこに受け手が

走って来なければ攻撃は繋がりません。

Photo_8

ダイヤゴナルなパスを効率良く受けるには、受け手は守備ブロ

ックの視野の外からフリーランニングで飛び込んで来る必要が

あり、視野の外から来る必要性と次の攻撃展開を考えて、

受け手もダイヤゴナルな動きでないと、効率の良いフリーラン

ニングにならない繋がらない訳です。

イニエスタのドリブルなんか、いつも斜めに走ってませんか?

イニエスタの動きはダイヤゴナルに忠実なドリブルだなぁと、

彼こそ相手の守備ブロックを効率よく切り裂く合理的なドリブル

だと感じます。

話戻して、相手の守備ブロックを崩すには出し手のダイヤゴナ

ルな動きとパス角度、受け手の走るダイヤゴナルな動きと角

度が大事だと自分はそう解釈しているのです。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

まだまだ書こうとしてる事の5分の1ぐらいでしょうか。

こりゃ長くなりそうなので、急遽続きものにしようかと思いま

した。

最近多忙でブログに係われる時間が殆どないのですが、

この妖しげな研究レポートのようなエントリーはいずれ続きを

やりますわ。

あ~時間が欲しい・・・。

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コメント

すごーい。よくわかりました。オフトの時代からよく研究されたんですね。

投稿: .... | 2010年4月20日 (火) 10時46分

>....さん

どなたか解らないですが、コメント&お褒めいただき有難うございました、遅くなってすいません。

投稿: weed | 2010年4月26日 (月) 06時01分

リレイ⇒relay⇒中継する.?
ディレイ⇒delay⇒遅らせる

入力ミスというよりも聞いて覚えた単語なので
間違えたまま記憶されてしまったと思われますが、
リレイだと相手の攻撃を中継する事になってしまいますね。
たぶん、ディレイの事だと思うので、今一度ご自信で確認してみてください。


投稿: | 2013年12月24日 (火) 11時59分

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